ニッポンのお正月は浮世絵で!全国美術館・博物館の年始開館状況【2023年版】

ニッポンのお正月は浮世絵で!全国美術館・博物館の年始開館状況【2023年版】

和の文化を見つめ直すお正月。新しい年のスタートに、日本文化の代表格である浮世絵の美に触れて、心も晴れやかに。浮世絵のポータルサイト「北斎今昔」では、1月1日(日祝)〜9日(月祝)の期間に浮世絵を展示している美術館・博物館の情報を集めました! 以下、この期間中に開催している展覧会の情報と年始の開館状況カレンダー(◎=通常開館、◉=開館時間延長、○=開館時間短縮、△=開館はしているが一部の展示のみ、休=休館)を掲載しています。お正月限定のイベントや来館者プレゼントを用意している施設もあります。年末年始を過ごすおうちの近くの施設の情報、ぜひチェックしてみてください。
※ 新型コロナウィルスの感染状況により、各施設の開館日時や展覧会内容に変更が生じる可能性があります。また各公式サイトでは、感染拡大防止のための取り組みや来館者の方へのお願い事項などを掲載しています。必ずおでかけ前にご一読ください。

美術館・博物館一覧(郵便番号順に掲載)
■ 関東地方
静嘉堂文庫美術館
国立劇場伝統芸能情報館
東京国立博物館
すみだ北斎美術館
太田記念美術館
山種美術館
川崎浮世絵ギャラリー
藤沢市藤澤浮世絵館
千葉市美術館
河鍋暁斎記念美術館
那珂川町馬頭広重美術館
■ 中部地方
日本浮世絵博物館
北斎館
静岡市東海道広重美術館
貨幣・浮世絵ミュージアム
中山道広重美術館
■ 中国地方
島根県立美術館
山口県立萩美術館・浦上記念館

関東地方

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

◆ 静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅱ 初春を祝う ―七福うさぎがやってくる!(1/2-2/4)
2022年、東京・丸の内の明治生命館に静嘉堂@丸の内として展示ギャラリーをオープンした静嘉堂文庫美術館。岩﨑小彌太(三菱第4代社長)ゆかりの御所人形「七福うさぎ」たちが、丸の内での初めてのお正月を華やかに寿ぎます。おめでたい画題・モチーフの日本・中国の絵画、工芸品がずらり。
[住 所] 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
[入館料] 一般 1,500円/大高生 1,000円/中学生以下 無料
[時 間] 10:00-17:00 ※金曜は -18:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

静嘉堂文庫美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝
※ 6日は18:00まで開館。  

 

国立劇場伝統芸能情報館(東京・永田町)

◆ 企画展示 上方浮世絵展(-4/9)
国立劇場に隣接する伝統芸能情報館は、歌舞伎や文楽といった日本の伝統芸能にまつわる資料を収蔵し公開しています。現在は、大阪・京都で独自の発展を遂げた「上方浮世絵」に注目した展覧会が開催中。年始は劇場ロビーにて、獅子舞や曲芸といったお正月イベント(※歌舞伎公演のチケットが必要)も。観劇とあわせてぜひ。
[住 所] 東京都千代田区隼町4-1
[入館料] 無料
[時 間] 10:00-18:00
□ 公式サイト

国立劇場伝統芸能情報館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝
 

 

東京国立博物館(東京・上野)

◆ 特集 博物館に初もうで 兎にも角にもうさぎ年(1/2-29)
東京国立博物館の年始の恒例企画「博物館に初もうで」。特集「博物館に初もうで 兎にも角にもうさぎ年」(平成館企画展示室)では「波に乗るうさぎ」「うさぎはどこだ」など5つの切り口から、東アジアの造形作品に表されたうさぎの魅力に迫ります。館内各所の新春企画の詳細はこちら。本館10室の浮世絵の展示もお見逃しなく。
[住 所] 東京都台東区上野公園13-9
[入館料] 一般 1,000円/大学生 500円
[時 間] 09:30-17:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

東京国立博物館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝

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すみだ北斎美術館(東京・両国)

◆ 北斎かける百人一首(-2/26)
北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき」を中心に、北斎と門人たちが描いた『百人一首』にまつわる作品を紹介。本記事ヘッダーに使用している作品は同館所蔵の葛飾北斎「五歌仙 月」。「北斎かける百人一首」展で作品を替えて通期展示されます。1月7日には、小学生を対象にした百人一首かるたの散らし取りのイベント(事前申し込み制・先着順)も。お正月気分を存分に味わって!
[住 所] 東京都墨田区亀沢2-7-2
[入館料] 一般 1,000円/65歳以上・大高生 700円/障がい者の方・中学生 300円
[時 間] 09:30-17:30(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

すみだ北斎美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝

 

太田記念美術館(東京・原宿)

◆ 浮世絵と中国(1/5-29)
明治神宮前駅から徒歩3分の浮世絵専門美術館、2023年最初の展示テーマは、中国文化と浮世絵。江戸時代の人々は鎖国下にありながらも、中国の文化に親しみを抱き、多くの影響を受けていました。浮世絵の中に日中の文化交流を読み解きます。
[住 所] 東京都渋谷区神宮前1-10-10
[入館料] 一般 800円/大高生 600円/中学生以下 無料
[時 間] 10:30- 17:30(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

太田記念美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝

 

山種美術館(東京・広尾)

◆ 【特別展】日本の風景を描く―歌川広重から田渕俊夫まで―(-2/26)
江戸時代から現代までの画家たちが描いた、日本の風景画を集めた展覧会。美しい日本の風景に、心静かにしみじみと浸れます。浮世絵は、歌川広重の《東海道五拾三次》を前期・後期で各4点展示。きもの割引のほか、学生さんには嬉しい「冬の学割」を実施中。初詣帰りにぜひ。
[住 所] 東京都渋谷区広尾3-12-36
[入館料] 一般 1,300円/大高生 ★冬の学割★500円/中学生以下 無料(付添者の同伴が必要)
[時 間] 10:00-17:00 (入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

山種美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝

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川崎浮世絵ギャラリー~斎藤文夫コレクション~(神奈川・川崎)

◆ 楊洲周延展[後期] (1/5-2/5)
激動の時代を生き抜いた浮世絵師・楊洲周延の代表作を紹介。1月5日(木)からの後期展では、楊洲周延の「東風俗 福つくし」のほか、「千代田の大奥」「千代田之御表」の中からも新春に因む作品を展示します。多様化する時代の流行を捉え、過ぎ去った江戸への追慕を鮮やかな色彩と精緻な描写で表わした、周延の画業をぜひご覧ください。
[住 所] 神奈川県川崎市川崎区駅前本町12-1 川崎駅前タワー・リバーク3階
[入館料] 一般 500円 ※高校生以下、および障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
[時 間] 11:00-18:30(入館は閉館の15分前まで)
□ 公式サイト

川崎浮世絵ギャラリー 2023年お正月 開館カレンダー
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月祝 月祝

 

藤沢市藤澤浮世絵館(神奈川・藤沢)

◆ サイは投げられた 江戸の絵双六おもしろヒストリー(-2/26)
お正月と言えば、家族みんなで双六(すごろく)遊び。江戸時代の人々も双六が大好きでした。さまざまな双六が浮世絵として制作され、中でも旅気分が味わえる道中双六は人気商品。鑑賞を主眼に置いた絵双六を中心に、お正月にふさわしいおめでたい図柄の浮世絵も紹介します。
[住 所] 神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南7階
[入館料] 無料
[時 間] 10:00-19:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

藤沢市藤澤浮世絵館 2023年お正月 開館カレンダー
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千葉市美術館(千葉・千葉)

千葉市美術館展示室(提供:千葉市美術館)

◇ 千葉市美術館コレクション(1/4-2/5)
千葉市美術館5階の常設展では、約一ヶ月ごとに展示替えを行い、毎回さまざまなテーマで同館が誇る日本美術コレクションの作品を紹介しています。2023年1月13日からスタートする企画展「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」にちなみ、1月の展示は「房総ゆかりの作家による銅版画」や「亜欧堂田善とその時代−異国の風」といった特集を組んでいます。
[住 所] 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
[入館料] 一般 300円/大学生 220円
[時 間] 10:00-18:00 ※金・土曜日は20:00まで開館(入場受付は閉館30分前まで)
□ 公式サイト

千葉市美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝
※ 6日、7日は20:00まで開館。

 

河鍋暁斎記念美術館(埼玉・蕨)

◆ 暁斎・暁翠 祝画の華やぎ/『暁斎能画図式』の世界 (1/4-2/25)
暁斎(きょうさい)の曾孫に当たる河鍋楠美氏が設立した美術館。2023年は、暁斎と、その娘である暁翠の作品で新春を祝います。能狂言に造詣が深く、自ら狂言も演じたという暁斎の『能画図式』を紹介する展示も同時開催。
[住 所] 埼玉県蕨市南町4-36-4
[入館料] 一般 600円/大高生、65歳以上 500円/小中学生 300円
[時 間] 10:00-16:00(16:00までご入館可)
□ 公式サイト

河鍋暁斎記念美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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日祝 月振 月祝

 

那珂川町馬頭広重美術館(栃木・那珂川町)

◆ 浮世絵でわかる!忠臣蔵展 (-1/9)
日本の冬の風物詩「忠臣蔵」の世界を、浮世絵で紹介する展覧会。名前は聞いたことがあるけれど、一体どんな話? 登場人物は? どこまでが史実で、どこから脚色? 今なお語り継がれる忠義の物語の魅力が分かります。1月3日はどなた様も観覧無料!
[住 所] 栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9
[入館料] 一般 500円/大高生 300円/中学生以下 無料
    ★1月3日は無料
[時 間] 09:30-17:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

那珂川町馬頭広重美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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中部地方

日本浮世絵博物館(長野・松本)

◆ 浮世絵でたどる信州ゆかりの武将と名所 (1/4-3/26)
博物館のある長野県=信州を題材とした浮世絵を、武者絵・風景画を中心に紹介。木曾義仲や武田信玄など、今も人気の武将たちが登場。前後期で展示替えがあります。
[住 所] 長野県松本市大字島立字新切2206-1
[入館料] 一般 1,000円/大学生、中高生 500円/小学生以下 無料
[時 間] 10:00-17:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

日本浮世絵博物館 2023年お正月 開館カレンダー
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北斎館(長野・小布施)

◆ 絵から読み解く!新編水滸画伝(-1/15)
1月1日から開館する北斎館。開催中の展覧会では、北斎が描いた『水滸伝』の世界に注目です。モノクロの作品中心ですが、どれもにぎにぎしくてパワフル。江戸時代の人々の英雄像が見えてきます。また、ミュージアムショップの福袋も要チェック。ご遠方の方は美術館のオンラインストアもご利用ください。
[住 所] 長野県上高井郡小布施町小布施485
[入館料] 一般 1,000円/高校生 500円/小中学生 300円
[時 間] 09:00-17:00 ※1/1のみ10:00-15:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

北斎館 2022年お正月 開館カレンダー
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※ 1日のみ10:00-15:00の時間短縮開館。

 

静岡市東海道広重美術館(静岡・由比)

◆ いろいろ魅せます 五十三次![Part2](-1/22)
東海道の由比宿本陣跡地に立つ、広重の名を冠した浮世絵の美術館。「東海道五十三次」の絵師として知られる広重が、実は生涯に20種類以上の東海道のシリーズを手がけていたことをご存知でしょうか? 広重の東海道シリーズの多様な展開を紹介する展覧会です。
[住 所] 静岡市清水区由比297-1
[入館料] 大人 520円/大高生 310円/小中生 130円
[時 間] 9:00-17:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

静岡市東海道広重美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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貨幣・浮世絵ミュージアム(愛知・名古屋)

◆ 難所を越えろ! -旅は骨折り-(-1/29)
三菱UFJ銀行名古屋ビル内にある、貨幣の歴史と浮世絵を紹介するミュージアム。現在の浮世絵版画企画展は、日本橋と京都を結ぶ東海道の難所に注目。険しい山道、架橋されていない川、厳しい取り締まりが行われた関所など、旅人が乗り越えなければならなかった難所を紹介します。
[住 所] 愛知県名古屋市中区錦3-21-24 三菱UFJ銀行名古屋ビル1階
[入館料] 入場無料
[時 間] 09:00-16:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

貨幣・浮世絵ミュージアム 2023年お正月 開館カレンダー
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中山道広重美術館(岐阜・恵那)

◆ ウーマンズライフスタイル (-1/22)
浮世絵に描かれた江戸時代の女性たちの日常に光を当てた展覧会。広重の風景画の中には、つつましく、しかしたくましく生きた女性たちの、いきいきとした姿が見えてきます。1月2日は、観覧無料!
[住 所] 岐阜県恵那市大井町176-1
[入館料] 大人520円 ※18歳以下、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料。
    毎週水・金曜日は観覧無料。★1月2日の特別開館は観覧無料。
[時 間] 9:30-17:00(入館は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

中山道広重美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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中国地方

島根県立美術館(島根・松江)

島根県立美術館外観(提供:島根県立美術館)

◇ 北斎コレクション 第8期(1/2-2/6)
宍道湖畔に建つ美術館。春から夏にかけてはその日の日没時刻で閉館時間を変えるなど、周囲の美しい景観も魅力。北斎研究の第一人者である故・永田生慈氏の旧蔵品を核とする浮世絵コレクション3,000件を所蔵し、コレクション展示室では常に北斎の浮世絵作品を見ることができます。
[住 所] 島根県松江市袖師町1-5
[入館料] 一般 300円/大学生 200円/高校生以下 無料
[時 間] 10:00-18:30 (入館は閉館の30分前まで) ※3〜9月は閉館時刻が変わります。
□ 公式サイト

島根県立美術館 2023年お正月 開館カレンダー
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山口県立萩美術館・浦上記念館(山口・萩)

山口県立萩美術館・浦上記念館外観(提供:山口県立萩美術館・浦上記念館)

◆ 相撲絵(1/2-29)
山口県立萩美術館・浦上記念館は、2日から開館。和太鼓の演奏や寄席など、「お正月は美術館へ行こう!」と題したさまざまなお正月企画が予定されています。浮世絵の展示室は相撲絵を展示。
[住 所] 山口県萩市平安古町586-1
[入館料] 一般 300円/学生 200円 ※70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、 特別支援学校に在学する生徒は無料
    ★1月2日、9日は新成人(令和5年に成人を迎える方)無料
[時 間] 09:00-17:00(入場は閉館の30分前まで)
□ 公式サイト

山口県立萩美術館・浦上記念館 2023年お正月 開館カレンダー
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編集・「北斎今昔」編集部