年４回、３ヶ月ごとに掲載している「全国浮世絵展カレンダー」。2025年１〜３月に開催される浮世絵、ならびにその系譜に連なる木版画の展覧会情報をお届けします。

なお、展覧会に足を運ぶ以外の方法でも浮世絵の文化とふれ合う機会はたくさんあります。各美術館・博物館では、各種SNSでの情報発信、館蔵品や展覧会を紹介する動画の配信や書籍の刊行など、さまざまなニーズに合わせた企画で、文化施設の機能を拡張しています。当ページを、浮世絵文化を楽しむ知的コンテンツへのリンク集としても、ご活用いただければ幸いです。

浮世絵展カレンダー　2025年１-３月期

カレンダー掲載の情報は、2024年12月29日現在の情報です。（情報は、今後変更される可能性があります。）

2025年第一四半期のトピックス

★浮世絵で和の文化にひたるお正月
2025年もお正月から皆さんをお迎えする美術館・博物館が多数。なんと、元日に開館している館も。（カレンダー左端のピンク色は、各館の年始の休暇を表しています。※浮世絵の展示にかかわらず、休館日を表示しています。）
お年賀企画や特別サービスを用意している美術館・博物館があるので、ぜひ各館のウェブサイトやSNSでチェックしてみてください。2025年の「初美術館」は浮世絵で！　ここでは三が日に開館している美術館・博物館をピックアップします。

【１月１日から開館！】
▶︎北斎館（長野・小布施）
▶︎MOA美術館（静岡・熱海）
▶︎広重美術館（山形・天童）

【１月２日から開館！】
▶︎東京国立博物館（東京・上野）
▶︎大阪中之島美術館（大阪・大阪）
▶︎島根県立美術館（島根・松江）
▶︎山口県立萩美術館・浦上記念館（山口・萩）※本館は改修工事中。
▶︎広島県立美術館（広島・広島）
▶︎静嘉堂文庫美術館（東京・丸の内）※１月13日までは「平安文学、いとをかし」展。

【１月３日から開館！】
▶︎すみだ北斎美術館（東京・両国）
▶︎小樽芸術村（北海道・小樽）

★大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」がスタート！
2025年の大河ドラマの主人公は、浮世絵黄金期を築いた版元・蔦屋重三郎。これにちなみ、2025年は蔦屋重三郎の功績を紹介する展覧会が各地で開催されます。春に東京国立博物館での大規模な企画展の開催が発表されていますが、早速、第一四半期から「蔦屋」の名前を冠した展覧会が多数スタート。ドラマの予習にいかがでしょうか？

【開催中 ※12月29日～1月3日は休館】
・藤沢と江戸時代の出版事情〜蔦屋重三郎と絵師たち〜（藤沢市藤澤浮世絵館）
【２月５日〜】
・浮世絵黄金期 －蔦屋重三郎とその時代－（茂木本家美術館）
【３月18日〜】
・北斎×プロデューサーズ　蔦屋重三郎から現代まで（すみだ北斎美術館）

★豊原国周生誕190年
明治期に膨大な数の役者絵を世に送り出し、「明治の写楽」と言われた浮世絵師、豊原国周（1835-1900）。2025年は国周生誕190年に当たります。国周の画業を紹介する展覧会が２館で開催されます。展覧会の半券でもう一方の館の入館料がお得になる「相互割引」も実施しているので、ぜひご活用を。

【１月25日〜】
・豊原国周生誕190年　歌舞伎を描く―秘蔵の浮世絵初公開！（静嘉堂文庫美術館（静嘉堂＠丸の内））
【２月１日〜】
・生誕190年記念　豊原国周（太田記念美術館）

浮世絵展カレンダー　掲載館一覧

お出かけの前に、必ず最新の開館状況・入館方法をお確かめの上、おでかけください。下記掲載館の一覧の館名をクリックすると、各館の公式サイトが開きます。

• 静嘉堂文庫美術館（静嘉堂＠丸の内）（東京・丸の内）
• 東京国立博物館（東京・上野）
• すみだ北斎美術館（東京・両国）
• 太田記念美術館（東京・原宿）
• 板橋区立美術館（東京・板橋）
• 町田市立国際版画美術館（東京・町田）
• 川崎浮世絵ギャラリー（神奈川・川崎）
• 藤沢市藤澤浮世絵館（神奈川・藤沢）
• 千葉市美術館（千葉・千葉）
• 茂木本家美術館（千葉・野田）
• 国立歴史民俗博物館（千葉・佐倉）
• 那珂川町馬頭広重美術館（栃木・那珂川町）
• うらわ美術館（埼玉・さいたま）
• 河鍋暁斎記念美術館（埼玉・蕨）
• 北斎館（長野・小布施）
• 日本浮世絵博物館（長野・松本）
• MOA美術館（静岡・熱海）
• 静岡市東海道広重美術館（静岡・由比）
• 貨幣・浮世絵ミュージアム（愛知・名古屋）
• 中山道広重美術館（岐阜・恵那）
• 大阪中之島美術館（大阪・大阪）
• 島根県立美術館（島根・松江）
• 山口県立萩美術館・浦上記念館（山口・萩）
• 広重美術館（山形・天童）
• 広島県立美術館（広島・広島）
• 小樽芸術村（北海道・小樽）

※郵便番号順で掲載

編集・「北斎今昔」編集部