マーティン・ワトソン(1984年-)は、ノルウェーを拠点として活躍する、ステンシルとグラフィティを融合させた手法が特徴のストリート・アーティストです。このたび完成した木版画“Equilibrium”は、ステンシルで表現されたワトソン氏の代表的なモティーフであるダンサーにグラフィティを融合させた作品です。グレーの濃淡で表現されたダンサーと、その上に載せられたグラフィティのコントラストが木版の技術によって色鮮やかに表現されています。また、本作品は摺りあがり後に、ワトソン氏自身が手描きの部分を加えることで、一点ずつユニークな個性を持つ新しい木版画作品として完成しました。
部 数:150部
画寸法 : 45.0 × 30.0 cm
額寸法 : 47.5 × 32.5 × 4.0 cm 専用額について
額仕様 :約1.2kg、木製、アクリル
版 種:木版画
用 紙:越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)
出版年月:2022年8月
監 修:公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
制 作:株式会社アダチ版画研究所
納 期:2022年11月上旬よりお届け開始
透き鑿を使って線の周りを細かくさらっていく
ダンサーの部分の陰影を作り出す6枚の版木
6枚のグレーの版木を摺り重ねて現れたダンサー
色鮮やかなピンクの絵具
馬毛の刷毛を使ってピンクの絵具を版木にのばす
ピンクの版木を使った摺風景
マーティン氏による最後の手仕上げ
一点ずつ個性ある作品として生まれ変わる瞬間
人間国宝・
岩野市兵衛が漉いた、
楮100%の手漉き和紙
(越前生漉奉書)を使用。
マーティン・ワトソン氏の特徴であるステンシルとグラフィティの融合によって生まれる作品。彫師は、絵師であるワトソン氏の意図を読み解きながら、その個性的な線を彫りあげていきます。小刀一本で繊細な線を彫る作業は、彫師が最も高い集中力と精度を求められる場面です。
伝統木版画特有の軽やかで鮮やかな発色は、丁寧に作られた楮(こうぞ)の和紙に水性絵具を馬連を使って摺りこむことで生まれます。摺師は、ワトソン氏の描いた世界観を感じながら、色を調合し、摺り重ねていきます。
1984年生まれ。ノルウェーを拠点に活躍する新世代のストリート・アーティスト。 アート全般とグラフィック・デザインを学んでいた学生時代に BANKSY(バンクシー) と DOLK(ドルク)のステンシルワークに影響を受けてアート活動をスタート。現在、次世代の POW (BANKSY の立ち上げた WEB ギャラリー)と言われているGraffiti Prints に所属し、販売するエディション作品は軒並み即完売している。 ノルウェーのストリートアートの第一人者である DOLKが現代アート に移行した現在、自国のノルウェーはもちろんヨーロッパや米国でも人気を誇っており、世界を代表するストリートアーティストになっている。
申込み期間:2022年10月7日正午~10月11日正午(日本時間)
※申込みは、お一人様につき1商品限りとなります。
複数お申込みの場合には、抽選対象外となります。ご了承ください。