日本の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合した独自のスタイルで描かれている花井氏の作品。そこには、日常や、いつもの風景、いつもと少しだけ違う出来事などが一貫して描かれ、見る者の心に小さな灯りをともしてくれます。このたび完成しました「無題3」は、2023年6月に開催された個展「PebbLes AND RiPPLes」に、立体作品として展示された小屋を描いたものです。小屋の中を覗き込みたくなるような花井氏独特の物語のような作風と木版画特有の温かみが融合し生まれた作品です。
部 数:100部(内50部をアダチ版画研究所にて販売)
画寸法:41.0×31.0 ㎝
額寸法:56.0×44.0 ㎝ 専用額について
額仕様:2.0kg、木製、アクリル
版 種:木版画
用 紙:越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)
出版年:2023年
監 修:GALLERY TARGET
公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
制 作:株式会社アダチ版画研究所
納 期:2023年10月上旬よりお届け開始
木版画の骨格とも言える輪郭線の版木(主版)の彫り。丁寧に一刀一刀を入れます。
丸鑿による広い面積のさらいは木槌を使って
透鑿による輪郭線の周りの細かなさらい
花井氏独特のキャラクターが彫られた輪郭線の版木
馬毛のブラシを使って、版木に絵具を広げていきます
摺師が調合した木版画独自の鮮やかな色彩で一枚一枚摺り上げていきます。
木版の素材と技術によって再現される花井氏の世界
人間国宝・
岩野市兵衛が漉いた、
楮100%の手漉き和紙
(越前生漉奉書)を使用。
市井の人々の何気ない日常の一コマを描く花井氏。彫師は、絵師である花井氏の意図を読み解きながら、彼の描く人物の顔の表情を忠実に彫りあげていきます。小刀一本で繊細な線を彫る作業は、彫師が最も高い集中力と精度を求められる場面です。
伝統木版画特有の軽やかで鮮やかな発色は、丁寧に作られた楮の和紙に水性絵具を馬連を使って摺りこむことで生まれます。摺師は、花井氏の描く作品の世界観を感じ取りながら、色を調合し、摺り重ねていきます。
1978年生まれ
イラストレーター/ファインアーティスト
2006年よりCalifornia、Laguna BeachにあるThe Surf Galleryにて作品の展示を開始。翌年には世界中のアーティストを集めて開催したグループショーThe HAPPENINGに参加、NewYork, Sydney, Tokyo, London, Parisにて作品を発表。
1950~60年代のカウンターカルチャーの影響を色濃く受けた作風は、日本の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合した独自のスタイルを形成している。VANS,NIXON,BEAMS等へのアートワークの提供など、国内外問わず活動の幅を広げている。
申込み期間:2023年9月22日正午~9月25日正午(日本時間) ※申込みは、お一人様につき1商品限りとなります。2種類の申込方法(ショールーム・オンラインストア)の内、どちらか1つを選んでご応募ください。複数お申込みの場合には、抽選対象外となりますのでご注意ください。