花井氏の作品は、日本の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合した独自のスタイルで描かれています。それはまるで、シニカルでありながらユーモアたっぷりの物語のよう。
本作品は、市井の人々の日常の一コマが描かれた16点の小さな木版画を立体的にレイアウトし、一つの作品として見せるという花井氏らしい遊び心がつまったものです。16点の小さな木版画はそれぞれ、版木の木目や和紙の表情を活かした木版画特有の温かみに溢れています。
部 数:80部
額寸法:55×64×8㎝(完成形) 専用額について
額仕様:5.4kg、木製、アクリル
版 種:木版画
用 紙:越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)
出版年:2021年8月
監 修:GALLERY TARGET
公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
制 作:株式会社アダチ版画研究所
納 期:2021年12月中旬よりお届け開始
本商品は、16点の作品を組合わせ額装した完成形のみでの販売となります。
花井氏独特の表情を持つキャラクターたちが彫られた版木。
より良い制作効率のため、配色や作品のサイズなどを考慮し、一枚の版木上に複数の作品を割りつけて制作します。
同色の場合は、複数個所を同時に摺ります。
摺師が調合した木版画独自の
鮮やかな色彩で
一枚一枚摺り上げていきます。
1枚の版木に2点を割り付けて摺られた和紙。
1枚の版木に複数点を割り付けて摺られた和紙。
個別に額装された16点の小さな木版画を立体的に組合わせ、1つの作品として見せています。
人間国宝・
岩野市兵衛が漉いた、
楮100%の手漉き和紙
(越前生漉奉書)を使用。
市井の人々の何気ない日常の一コマを描く花井氏。彫師は、絵師である花井氏の意図を読み解きながら、彼の描く人物の顔の表情を忠実に彫りあげていきます。小刀一本で繊細な線を彫る作業は、彫師が最も高い集中力と精度を求められる場面です。
伝統木版画特有の軽やかで鮮やかな発色は、丁寧に作られた楮の和紙に水性絵具を馬連を使って摺りこむことで生まれます。摺師は、花井氏の描く作品の世界観を感じ取りながら、色を調合し、摺り重ねていきます。
1978年生まれ
イラストレーター/ファインアーティスト
2006年よりCalifornia、Laguna BeachにあるThe Surf Galleryにて作品の展示を開始。翌年には世界中のアーティストを集めて開催したグループショーThe HAPPENINGに参加、NewYork, Sydney, Tokyo, London, Parisにて作品を発表。
1950~60年代のカウンターカルチャーの影響を色濃く受けた作風は、日本の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合した独自のスタイルを形成している。VANS,NIXON,BEAMS等へのアートワークの提供など、国内外問わず活動の幅を広げている。
申込み期間:2021年11月27日午後3時~12月2日正午(日本時間)
※申込みは、お一人様につき1商品限りとなります。
複数お申込みの場合には、抽選対象外となります。ご了承ください。