喜多川歌麿 歌撰恋之部

物思恋

ものおもうこい

頬杖をつき物思いにふける女性が描かれています。

頬につけた手は、しなやかで柔らかさを感じさせる仕草が巧みに描かれています。

黒地に千鳥柄の着物が印象的です。

雲母(きら)と膠を混ぜて煮たものを刷毛で引いた雲母引き。独特の光沢が生まれます。

生え際は最も難易度が高い所。江戸時代には専門の職人がいた、彫師の腕の見せ所です。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

歌麿が得意とする美人をクローズアップでとらえた大首絵(おおくびえ)の中でも代表となる作品です。単純な構成と色彩のうちに、女体の肉感美と恋に燃える女の生命感を表現し得た作品は、ボストン美術館やパリのギメ美術館などにも優品が所蔵されており、世界でも高く評価されています。海外ギフトなどで大変人気の作品です。


標準価格 14,300円(税込)

画寸法38.7 × 26.5 cm
用紙越前生漉奉書
解説日本語・英語併記
のし対応あり
納期ご注文より5営業日以内に発送
喜多川歌麿について
浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍しました。しかし、その生涯については、実はよくわかっていません。 寛政期に入り、評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。 寛政の改革下、様々な表現の制約にも屈することなく、常に新しい表現手段を模索し続けましたが、文化元年(1804)、風紀取締りの処分(一説に入牢3日、手鎖50日の刑)を受け、その二年後にこの世を去りました。
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