歌川広重 六十余州名所図会

播磨 舞子の浜

はりま まいこのはま

舞子の浜は、明石や須磨に並び称された、白砂青松の浜辺です。

茶屋の前の人々は、遠くを指さし、何を眺めているのでしょう?

全国の名所を描いた晩年のシリーズ六十余州名所図会の一図。「播磨」とは、現在の兵庫県(南西部)にあたります。

幅を広めにぼかした「拭き下げぼかし」、摺師の腕の見せどころです。

人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。

舞子の浜は明石・須磨に並び称される白砂青松の浜辺です。ここでは前景 でその松林を画面一杯に大きく捉え、画面奥に明石海峡を望むという、広重得意の遠近法を用いていて、見応えがあります。海の青に映える松 の緑が美しく、今にも波音の聞こえてきそうな作品です。

標準価格 22,000円(税込)

画寸法34.5 × 22.5 cm
用紙越前生漉奉書
解説なし
のし対応あり
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