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喜多川歌麿(1753?-1806)による「北国五色墨」は、寛政5~7年(1793-1795)頃に版元・伊勢屋から出版された歌麿の全盛期の作品であり、その代表作の1つに数えられます。北国とは、江戸の北郊に位置した新吉原を指す言葉で、本作は新吉原で生きる5人の女性たちを、黄潰しの背景に大首絵で描き出した全5枚のシリーズです。『五色墨』にちなんで、各図によってシリーズ名が書きこまれた「墨」の色が変えられています。
最高ランクの花魁から、最下層の遊女まで、吉原で働く女たちの風俗を描き分けた異色のシリーズ。階層ごとの風俗の違いのみならず、その女性たちの醸し出す雰囲気や表情の違いまで描き出されており、歌麿の観察眼と描写力の高さが発揮されています。