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喜多川歌麿(1753?-1806)は、版元・蔦屋重三郎(蔦重)に見いだされて人気絵師となりました。美人画大首絵の祖として知られる歌麿ですが、実は蔦重の元で最初に手掛けたのは、美人画ではなく狂歌本の挿絵でした。蔦重が寛政初年(1789)頃に出版した3つの狂歌本、「画本虫撰」、「潮干のつと」、「百千鳥」の挿絵を歌麿に描かせ、絵師・歌麿の実力を世に知らしめたのです。
その中の「百千鳥」は、掲載される狂歌に合わせて様々な鳥類が描かれており、どれも写実的でありながら、上品に仕上げられた作品です。技術的にも大変手が込んでおり、鳥の細部を表現するための細かな彫、羽毛を立体的に表現するための空摺(からずり)、繊細なぼかしなどが随所に施された本作は、歌麿の真骨頂と評価されています。
1-1件目 (全1件)
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