このリニューアルで、これまで「浮世絵オンラインストア」と「アダチ版画現代の浮世絵」の2店舗に分かれていた弊社のオンラインストアを1店舗に統合いたしました。
弊社がこれまでに制作してきた木版画作品の幅広いランナップ、そして様々な表現を可能にする伝統木版画の技術の魅力を、浮世絵ファンの方にも、現代アートファンの方にも楽しんでいただけるサイトを目指してまいります。
アダチ版画研究所は、浮世絵を生んだ日本伝統の木版技術を継承するとともに、
現代のアーティストとのコラボレーションにより創造する
「現代の浮世絵」の魅力を日本から世界へ発信してまいります。
現代美術アーティストとして活躍中のfeebee氏。この度、feebee氏とアダチ版画研究所のコラボレーションとして、十二支全てを一つの体に持つ めでたい生き物、キメラ(合成獣)を描いた「寿という獣」シリーズの新作「辰」が昨年の「卯」に続き、完成しました。工筆画の伝統技法を取り入れて描かれた緻密で神秘的な作風を存分に活かした現代の浮世絵です。
feebee「寿という獣 辰」 作品詳細 ≫
本作品の販売は12月1日午前10時から行う予定です。12月26日までのご注文の品は、年内発送いたします。新作「辰」と共に2024年をスタートされてはいかがでしょうか?
また、本作品はアダチ版画ショールームにて展示いたします。是非、実際の作品を見にいらしてください。
2023.11.30
人気ファッションブランドとのコラボレーションをはじめ、ストリートアートの世界で国際的に活躍する花井祐介氏とアダチ版画研究所の彫師・摺師が共に手がけた木版画作品第3弾がこのたび完成し、抽選による販売を行う運びとなりました。作品の概要や抽選販売のスケジュールなどは、以下をご覧ください。
花井祐介 オリジナル木版画「無題3」作品詳細 >>
<販売価格>
花井祐介「無題3」(100部限定)
絵のみ 330,000円(税込) 額付 357,500円(税込)
抽選による販売(抽選に当選した方のみご購入いただけます)
申込み期間:
①アダチ版画目白ショールーム・展示会場
2023年9月16日(土)10:00 ~ 9月22日(金)18:00(日本時間)
②アダチ版画「現代の浮世絵」オンラインストア
2023年9月 22日(金)正午 ~ 9月25日(月)正午(日本時間)
抽選結果発表:9月28日(木)頃
※お申込みは、お一人様につき1商品限りとなります。2種類の申込方法(ショールーム・オンラインストア)の内、どちらか1つを選んでご応募ください。複数お申込みの場合には、抽選対象外となりますのでご注意ください。
アダチ版画目白ショールーム 詳細 >>
2023.9.12
アーティスト
イラストレーターとして、また近年は現代美術アーティストとして活躍中のfeebee氏。この度、feebee氏とアダチ版画研究所のコラボレーションとして、十二支全てを一つの体に持つ めでたい生き物、キメラ(合成獣)を描いた浮世絵シリーズ「寿という獣」の新作「辰」が完成しました。2020年「子」、2021年の「丑」、2022年の「寅」、2023年の「卯」に続く待望の新作です。工筆画の伝統技法を取り入れて描かれた緻密で神秘的な作風を存分に活かした、堂々たる現代の浮世絵です。
アーティスト
ストリート系ファッションブランド「BEAMS」「VANS」などとのコラボレーションをはじめ、国内外で活躍の場を広げている花井祐介氏の伝統木版による現代の浮世絵、第3弾がこのたび完成しました。
1950~60年代のカウンターカルチャーの影響を色濃く受けたその作風は、日本の美的感覚とアメリカのレトロな風合いのイラストレーションを融合した独自のスタイル。
このたび完成した「無題3」は、2023年6月に開催された個展「PebbLes AND RiPPLes」に、立体作品として展示された小屋を描いたものです。小屋の中を覗き込みたくなるような花井氏独特の物語のような作風と木版画特有の温かみが融合し生まれた作品です。
アーティスト
繊細な描線と柔らかな色彩の美人画で、多くの人を魅了している日本画家・宮﨑優氏。第9回アダチUKIYOE大賞を受賞し、現代の彫師・摺師たちと制作した木版画第一作「花ざかり」は大きな反響を呼びました。あれから5年、ふたたび現代の職人たちと木版画の制作に取り組み、第二作「櫛にながるる黒髪」が完成しました。
アーティスト
ヨーロッパを拠点に活動し、国内外で高い評価を得ているアーティスト・ロッカクアヤコ氏とアダチ版画研究所による更なるコラボレーションが実現し、新たな木版画作品「無題2」が完成しました。アクリル絵の具を付けた手指で直接キャンバスや段ボールに描く独自の手法がロッカク氏の特徴。今回ロッカク氏は、浮世絵に使われた「三枚続(さんまいつづき)」という、同じサイズの作品3枚を別々に制作し、横に並べて大きな世界を作り出す手法に挑戦され、本作「無題2」が完成しました。高度な彫や摺の技術を駆使することにより、ロッカク氏らしい自在なタッチとカラフルな色彩が、木版画特有の温かみのある風合いと共に見事に表現されています。
photo by Shin Inaba
アーティスト
国立新美術館(東京・六本木)での大規模な回顧展、そして仏・アルルの李禹煥美術館の開館も記憶に新しい、現代美術家・李禹煥(リ・ウファン)。戦後日本美術におけるもっとも重要な動向の一つ「もの派」を牽引し、ものともの、そして人との関係性をまなざす作品と著述とで国際的な評価を得てきた氏が、新作版画の制作にあたり着目したのが、北斎や広重らの浮世絵に見られるグラデーションの表現でした。
聡明な美術家の経験と哲学が引き出した奥深い伝統の色合い。李氏自ら「力強く、緊張感を有しながらも、きちんと木版本来の優しさを生かした作品に仕上がった」と語る「Dialogue」シリーズの新たな展開を、ぜひご覧ください。
アーティスト
2021年、K-POPグループ・BTSとのコラボレーションがソウルの「HYBE INSIGHT」ミュージアムで展示されるなど、世界を舞台に活躍するジェームス・ジーン氏。そのジーン氏が再びアダチ版画研究所の彫師・摺師とともに手がける、木版のための特別な女神シリーズ第6弾となる「Chine」が完成しました。
背骨を流れるエネルギーが芽生えさせる色々な形の植物。儚くも強い人の体。そこにはさまざまな矛盾が緩やかに絡み合って形づくられる彼女の「Life」があります。その奇跡のような物語が、このたび木版画として誕生しました。ジーン氏の魅力が余すところなく表現されたファン待望の新作です。
アーティスト
表参道・原宿界隈のミューラル(壁画) でも良く知られるペインター・LY(リー)。 白と黒と、多彩なグレーを使って描かれるその世界は不思議な空気感に溢れています。そしてその世界の住人である黒い人型のモンスター 'LUV(ルーブ)'。それは、作家自身の内在する感情を代弁する大切な存在だと作家は語ります。
このたび完成したLY氏初めての木版画作品「LUV with Gray Flowers」には、花を抱える'LUV'が描かれています。'LUV'を通じて伝えられるLY氏のメッセージが、木版画の持つ独特の温かみのある風合いによって、見るものに柔らかく届けられるような作品に仕上がっています。
アーティスト
ノルウェーを拠点に活躍する新世代のストリート・アーティスト、Martin Whatson(マーティン・ワトソン)は、2006年のデビュー以降、世界各地での個展や数多くのグループ展に参加するなど、世界を代表するストリート・アーティストとして活躍しています。そのWhatson氏が浮世絵師として初めて手がけた木版画作品“Equilibrium”は、氏の代表的なモティーフであるダンサーを描いた作品です。氏の特徴であるステンシルとグラフィティの融合が、木版によって色鮮やかに表現されています。また本作品は、作品が摺りあがった後に、作家自身が一点ずつ筆を加えており、一点物としてのユニークさもお楽しみいただけます。
アーティスト
日本ポップス史上の名盤、大瀧詠一の「A LONG VACATION」ジャケットに代表されるレコードやCD、そしてポスターや広告など様々なシーンを彩ってきた、人気イラストレーター・永井博氏。特に、昨今海外でも人気の1970~80年代に日本で流行したシティ・ポップを代表する多くのアーティストのレコードジャケットを手がけた氏の作品の多くは、音楽と共に今もなお多くの人に愛されています。
このたび、氏の代表作「Time goes by...」が、アダチ版画研究所の摺師と彫により木版画として完成しました。シンプルな画面の中に独特の世界観を生み出してきた氏の魅力が、伝統木版の技術によって余すところなく表現された作品です。
アーティスト
半世紀以上にわたり、日本のアートシーンを牽引し続けるアーティスト・田名網敬一氏。近年も、川崎市市民ミュージアムやギンザ・グラフィック・ギャラリーでの大々的な個展開催で注目を集め、アディダスやユニクロとのコラボレーションで幅広い世代からの支持を得ています。
そんな田名網敬一氏の初の木版画作品が完成しました。サイケデリックな色彩の中に、私たちが生きる時代を映し出した、まさに浮世の絵。エロスとタナトスが織り成す、田名網作品の世界を木版画でお楽しみください。
アーティスト
絵画、彫刻、リトグラフなどの様々な表現方法を通じて、独自の世界を作り上げてきた加藤泉氏が、このたび伝統木版による新しいUKIYO-E制作に初めて挑戦されました。島根県の自然豊かな土地に生まれ育った加藤泉氏。人物をモチーフに、プリミティブなイメージを持ちつつも、そこには収まりきらないような力強く生命力に満ち溢れた加藤氏の魅力が、伝統木版の技術によって新しいUKIYO-E第1弾として完成しました。
アーティスト
山形を拠点とし、「目に見えない存在の具現化」をテーマに精霊や妖怪、神などの精神的な存在を作品として描き出す期待の若手アーティスト・金子富之氏。このたび金子氏が描く神獣の世界が「赤虎・青虎」として、伝統木版技術により色鮮やかに完成いたしました。
photo by Yohei Sogabe
アーティスト
現在、道後温泉で開催中の「道後アート2016」において当代の人気絵師・山口晃氏が描いた名所絵「道後百景 伊佐爾波神社」が現代の浮世絵としてこのたび完成いたしました。
過去2回にわたってアダチ版画とのコラボレーションで制作した現代の浮世絵「新東都名所シリーズ」に続く、ファン待望の新作です。
アーティスト
現在、グローバルな活躍をしている南インド出身のアーティスト、N・S・ハルシャ氏。このたび日本初の個展「N・S・ハルシャ展 ~チャーミングな旅~」(森美術館、2017.02.04-06.11.)が開催されるのを記念して、ハルシャ氏が絵師に挑戦し、アダチ版画研究所の彫師・摺師と共に創造した現代の浮世絵がこのたび完成いたしました。
透明感あふれる色彩を特徴とするハルシャ氏の作風と和紙と水性の絵具から生まれる伝統木版画特有の風合いが見事に調和したオリジナル木版画です。インドの伝統文化に向き合い独自の表現を確立してきたハルシャ氏と日本の伝統の木版技術を継承するアダチ版画とのコラボレーションをここに紹介します。
撮影=川本聖哉
アーティスト
魅惑的な現代の美女を繊細な描線と独自の色彩で表現する現在国内外で活躍中の画家・池永康晟氏。このたび、池永氏が絵師となり浮世絵制作技術を今に継承するアダチ版画研究所の彫師・摺師と共に創造した初の美人画が完成いたしました。
池永氏が描く優美な女性を木版独特の滑らかな輪郭と柔らかい和紙の質感で余すところなく表現した書き下ろしのオリジナル木版画です。
© YAYOI KUSAMA
アーティスト
今、世界で最も注目される前衛芸術家・草間彌生さん。色鮮やかな水玉模様に代表される作品は、一度目にすると忘れることのできない魅力にあふれています。その草間さんがアダチ版画研究所の彫師・摺師とともに、世界で今なお評価の高い日本伝統の“浮世絵”に初挑戦しました。この模様は、2015年元旦のNHK BSプレミアム『ザ・プレミアム 草間彌生 わたしの富士山 ~浮世絵版画への挑戦~』にて放映され、多方面から大きな反響をいただきました。
今回「常に想像を超える作品」を生み出し、世界の注目を集め続ける草間さんのご協力を得ることで、伝統木版技術の継承にとって大切な、伝統の中に「新しい表現の可能性」を見いだすことが出来ました。ついに完成した“前衛と伝統のコラボレーション”をここに紹介します。
プロジェクト
1979(昭和54)年、アダチ版画研究所は、伝統木版の技術を後世に伝えるためには過去の浮世絵を復刻するだけでなく、時代にあった「現代の浮世絵」を作ることも不可欠であると考え、「伝統木版と現代の絵師の出会い」をコンセプトに、オリジナル木版画集『木版と現代』を制作出版しました。当時第一線で活躍されていた粟津潔・勝井三雄・田中一光・山藤章二・和田誠の5人のデザイナー・イラストレーターの方々がこの企画に賛同いただき、アダチ版画研究所の職人たちとオリジナル木版画を制作しました。
プロジェクト
江戸時代の天才浮世絵師・葛飾北斎。「冨嶽三十六景」をはじめとする風景画が世界的に知られていますが、彼はまた一流のデザイナーでもありました。北斎が制作した着物のパターン集『北斎模様画譜(新形小紋帳)』は世紀を超えたベストセラー。掲載されている模様は「北斎模様」の通称で親しまれています。そんな北斎の仕事にインスパイアされたデザイナーたちが、「北斎模様」をモチーフに木版画をデザイン。江戸時代の浮世絵版画の制作技術を継承する職人たちが、新たな「浮世絵」を生み出しました。
プロジェクト
世界を代表するトップクリエーター6人が浮世絵の絵師となり、アダチ版画研究所の彫師・摺師とともに現代の浮世絵を創造する本プロジェクトは、「TOKYO DESIGN WEEK in Milano Salone2015」の企画として実現しました。ゴッホやモネに影響を与えた江戸の浮世絵に対し、“Homage to UKIYOE”というテーマで現在活躍するクリエーターがそれぞれの解釈で表現した現代の浮世絵が誕生しました。
アダチ版画研究所は、これまで継承に努めてきた日本伝統の木版技術をより輝かせるために、
伝統を大切にしながら、現代のアーティストとのコラボレーションを通じて
新しい表現を追求してまいります。
幕末以降、印象派の画家をはじめ多くのアーティストに影響を与え、今なお世界中で高く評価されている浮世絵。その魅力は、他には類を見ないほどの繊細な線描、色彩の鮮やかさ、そして商業印刷ゆえに生まれた徹底した省略美などに見つけることができます。
また、桜の版木、水性の絵具、手漉き和紙といった日本独特の素材から生み出される独特の温かみがその魅力をさらに引き立てています。アダチ版画研究所は、このような浮世絵に培われた木版技術を余すところなく反映したオリジナル木版画「現代の浮世絵」の制作を目指しています。
アダチ版画研究所は、創業当初より、最高の作品を創り出すために、高度な技術をもつ彫師・摺師をかかえる工房形式をとり、制作活動を行ってきました。
そして、この日本が世界に誇れる伝統木版技術の保存・継承を目的に、1994年に「公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団」を創設し、その活動の中で若い技術者の育成も行っています。明日を担う若手職人たちが熟練の職人とともに日々技術を研鑽し、その向上に努めています。